こんにちは。世代を越えて長く愛される。そんな人間に私もなりたい。楽です。
社会人になりたての頃、上司と出張に行った時の事です。私の恰好を見て上司は、ひとつのアドバイスをしてくれました。スーツは安物でも構わないが、靴は良い物を選べと。
当時の私はスーツにお金をかけすぎて、その分、靴にはお金がかけられず、一目で安物と判るような靴を履いていました。しかも、つま先が尖ったデザインでビジネスシーンに相応しくない物。
次の月にボーナスが出た私は早速、百貨店に靴を買いに行きました。当時はネット等はなく情報もありません。どのような物を選べば良いかわからず。とりあえず入ったショップがリーガルのショップでした。
リーガルの店員さんに私の年代に相応しい靴を提案していただいた所、持ってきてもらったのが黒の2504NAでした。初めて見た時はなんか大人の靴!と思ったのを憶えています。当時の私には少し高額でしたけど、リーガルって有名で聞いた事あるし、店員さんが勧めてくれたモノだから間違いないだろうと購入を決めました。
結果は購入して大正解でその後のビジネスシーンだけでなく冠婚葬祭等、大事な場面で履く靴になりました。履く回数は少なかったのですが、購入から20年以上が経ち、革のダメージ、ソールのすり減り等、劣化もそれなりにあったので先日、全く同じ黒色の2504NAを買いました。
今回は日本が誇る革靴 「リーガル 2504NA」 をご紹介いたします。
リーガルについて
1902年 、各種靴の製造、販売を目的とし東京都中央区銀座に日本製靴株式会社として設立したのが最初になります。
1961年にアメリカのブラウン社とリーガル・シューに係る技術導入契約を締結。「リーガル」ブランドの各種紳士靴の生産、販売を開始しました。1990年にブラウン社から「リーガル」ブランドの商標権を取得。商号も株式会社リーガルコーポレーションに変更して今に至ります。
120年もの長い間、日本人の足元を靴というアイテムで支え続けた歴史ある企業です。
画像引用 REGAL FACTORY STORE ショップ 公式サイトより
2504NAについて
スペック
- 甲革:牛革
- 表底:合成底(ゴム)
- 踵:合成ゴム
- 製法:グッドイヤーウエルト式
- ウィズ(足囲):EE
- 原産国:日本製
デザイン
リーガルビジネスシューズといえば2504と商品番号で呼ばれるほど定番中の定番の商品。
デザインはSimple is the bestとはこの事と思う程、オーソドックスですがとても洗練された美しい外観です。
履き心地
日本人の足型に多い幅広で設計されています。履き始めは革が硬いですが履いてく内にオーナーの動きに合わせ皴が刻まれ、とても履きやすい靴に変化していきます。
また本格的な革靴に用いられるグッドイヤーウェルト製法で作られています。特徴としてインソールの中にコルクなどの緩衝材が敷き詰められていて、靴を履いて歩くたびに緩衝材が沈み、持ち主の足裏の形に変形します。馴染んだ後は非常に履き心地がよく、着用による疲労が少なくなります。
耐久性・メンテナンス性
ガラスレザーを採用しており、特徴としては革のコーティングがしっかりされているので水に強く、汚れも拭くだけで落ちるので手入れがし易いです。クリーナーとクリームがあれば本当にピカピカになります。
欠点としてガラスレザーは厚いコーティング故、ひび割れが発生します。皴の部分のコーティングが割れにより剥がれます。
もう一つの特徴としてソールを交換する事が可能です。一般的な靴は靴底と本体が接着剤で固定されているので靴底の交換が不可能です。グッドイヤーウェルト製法では、靴底と本体は間接的に縫い付けて固定されています。そのため靴底と本体を分離することができるので、半永久的に靴底の交換ができます。
リーガルコーポレーション公式サイトにお手入れ方法と修理依頼方法が紹介されています。
履いた感じ
25.5cmを履いています。サイズ感は個人的に若干大き目のように感じます。
まとめ
1969年以来、今日までデザインを変えずに製造販売している、日本のビジネスシーンの中で断トツに愛されている靴。それだけ信頼性があり大人として、社会人として履いても、相手に好印象を与えてくれる数少ないアイテムだと思います。
『人を知りたいならその人の履いている靴を見ろ』という位でその人の性格、経済力や地位をはかるアイテムとして世界の常識となっています。フォーマルで使える新しい靴を検討している方、是非、この靴を候補に入れてください。
特に新社会人の方におススメです。若い頃に、靴の重要性を教えてくれた上司と、2504NAを勧めてくれたリーガルの店員さんに感謝!
以上、「レビュー 日本が誇る革靴 リーガル 2504NA」でした。