こんにちは。スタイリッシュなのに堅牢。目指すべき男の姿です。楽です。
キャンプをする上で、まず最初に購入を検討するアイテムは、皆さん共通してテントだと思います。それ故に各メーカーさんが様々なテントを発売されていて、選ぶ際は何を買うか本当に悩んでしまいます。
私も今回、悩みに悩み、新しくテントを購入しました。MSRというメーカーのハバハバNXというテントです。私がキャンプを初めてから、ずっと欲しかったテントです。今回は試し張りをしてきたのでレビューいたします!
MSR エムエスアールについて
正式名称マウンテンセーフティーリサーチ社。Mountain Safety Researchの頭文字を取り通称MSRです。1969年アメリカ合衆国ワシントン州シアトルで誕生しました。社名の通り、登山用品の安全性と信頼性の研究のために設立されました。
現在、MSRはテント、タープ、ストーブ、クッカー等、様々なギアを発売していますが、共通して感じるのは、機能性の高さとデザイン性が秀逸という点です。やはり機能が優れているモノは、比例してデザインも優れているという事を証明している企業だと思います。日本ではモチヅキさんが代理店契約していてMSRの商品を販売しています。
ハバハバNXについて
バックパッキングテントとしてアメリカ本国だけでなく世界中でベストセラーのテントです。軽量で優れた居住性を兼ね備えた冬場を除いた3シーズン用テント。ポールを通すことによって、何もしなくてもテント自体が立ち上がる自立式テントになります。総重量1760g。収納サイズ46×15cm。フロア面積2.7㎡。室内最大高100cm。定員2名。税込価格68,200円です。
新しくなったパーツ材質
2019年に大型アップデートされました。サイズの変更はありませんんが、パーツの素材が変更になった事により、より信頼性の高い製品になっています。カラーリングも若干変更になっています。
ナイロンの素材で出来たテントの宿敵は、加水分解です。多くの場合、ナイロンはポリウレタンコーティングが施されています。このコーティング剤が水分と長時間結合した際、ベタつきやニオイを発生させます。同時にコーティングが剥がれる事により防水性が失われます。野外で使用するテントとしては致命的です。またベタつきからナイロン同士が癒着して破損したり、ベタつきから乾燥するとナイロン繊維がボロボロになってしまうケースもあります。
最新モデルでは、レインフライとフロアに、エクストリームシールドシステムが採用されています。この新しいコーティングは、従来の標準的なコーティングと比較して約3倍長持ちします。さらに、正確で耐水性が高い縫製によってシームテープをなくし、経年劣化によってシームテープが剥離するトラブルを解消すると同時に軽量化にも貢献しています。
自立テントでは最重要の骨組みであるポール、前モデルまで韓国のDAC社のポールが採用されていましたが、最新モデルはEASTON社と共同開発したサイクロンポールが採用されています。
EASTON社はアルミやカーボンの開発で有名な企業です。ボーイングの航空機にも使われている複合素材を、このサイクロンポールに応用させています。特徴は、曲げてもアルミのように曲がったり折れたりせず、カーボンのように爆ぜることもない。しかもカーボンのように軽く、アルミのように強い。屈曲性と耐久性を兼ね備えて、いいとこ取りしています。このポールを採用しているのはMSRのテントだけです。
構成
左:ユニバーサルフットプリント 2パーソン テント保護の為、購入をお勧めします。
中央:ハバハバ NX テント本体
右:ステイク ハンマー かっこよくて購入してしまいました(^^ゞ軽くて使いやすいです。
左から
・テント ・ペグ8本 ・サイクロンポール ・レインフライ
設営
初めてでも特に迷う事無く、探り探りやって20分弱で設営できました。慣れてくれば、10分かからずに設営可能だと思います。設営手順を写真と一緒に説明します。
- レインフライに英語表記ですが簡単な設営マニュアルが貼り付けされています。
- 別売りのフットプリントを広げます。
- フットプリントの上にテントを広げます。
- 広げたフットプリントとテントを重ね、四方をペグで固定しておきます。
- ポールを組立てて、テントの上に配置します。
- ポールを四方のグロメット穴に差し込んでいきます。
- ポール先端を4点差し込むと、ポールがしなり自立します。
- テント天井部のフックを左右2点ポールに差し込みます。
- テントに付属しているクリップを全てポールに取り付けます。
- クリップを全て取り付けた状態です。テントの形になります。
- レインフライを被せ4点をポール先端に取り付けます。
- 前室をペグで固定しテンションをかけます。必要に応じてガイコードも。
以上で設営完了です。腕力が必要な部分も無く、女性の方でも問題なく設営可能だと思います。
使用感
2人用のテントという仕様ですが、キャンプで使うならソロで使うのが現実的だと思います。大人2人寝れない事も無いですが、かなり窮屈です。
1人で使用するのであれば広々と快適に使えます。前室も結構なスペースが確保され、しかも前後2か所あるため、大量の荷物を置くことが可能です。
インナーテントはメッシュ部分が多く夏場は涼しく快適ですが、秋は標高が高いキャンプ場は冷え込むのでシェラフを工夫する等、注意が必要と感じます。
レインフライ、テントの開口部はチャックで開閉し開けた時はカーテンのように折りたたんでフックで留める工夫がされています。
開口部の上手側が折り返しになっており、雨どいとして機能し、雨水が開閉時に垂れてこない仕組みになっています。
左右両サイドにはベンチレーションが設けられています。夏の暑さ対策と、寒暖差の激しい春秋には活躍しそうです。
左右に大き目のメッシュポケットが配置されています。タオル、スマホなどを入れておくのに便利です。
天井部にはストラップが配置されており、小型ランタンを吊るす事が可能です。
まとめ
このテントを購入したのは2022年の初めで、やっと試し張りが出来ました。設営したテントを見て感じたのはやはりカッコいいということ。機能的でスタイリッシュ。早くこのテントでキャンプに行きたいという思いがより一層強くなりました。今後、キャンプで実際に使用してみて長所、短所等を確認していきたいと思います。
2022年8月現在、モチズキさんでハバハバNXの販売はありません。替わりにハバハバシールド2というモデルが発売の予定ですが発売時期は未定となっています。ハバハバNXとの違いはカラーリングと生地の軽量化。インナーテントのメッシュ部分が減少。その他、細部に変更点があります。コロナの影響かもしれませんが供給が上手く機能していない印象です。
ハバハバNX自体はアメリカ、ヨーロッパでは引き続き販売されており、MSRの看板テントなので生産終了という事は無いと思います。現在、並行輸入品は購入可能ですが、日本正規販売店であるモチズキさんの保証がつきません。ニューモデルは加水分解にも強くなり、ポールも強度が上がっている為、値段が安い並行輸入品の購入も選択肢として有りとは思いますが、正規品より安いとはいえ並行輸入品も十分高価な為、自己責任で判断していただければと思います。
以上、レビュー MSR ハバハバ NXでした。