どんなアクシデントにも動じない張り裂けない心。強靭な精神を持った男に俺はなりたい。楽です。
独身で、キャンプをする友達もいない私は、タープはファミリー様かリア充でオシャンな方達が好むアイテムだと勝手に思っておりました。その印象を変えたのが、ヒルバーグ タープ10 XPです。
ある日のことです。A&FのHPを見ていた私はカッコいいタープの画像を発見しました。そのタープはヒルバーグというメーカーが製造していて、欧州では知名度が高く多方面から信頼され、誰もが憧れるテントメーカーだそうです。購入しようとした所、売り切れです。その後、1年程経過しても販売されず、諦めかけた時、楽天でグリーンヒナタさんで販売しているのを、たまたま発見。即購入しました。
テント界のロールスロイスと評される名ブランド。最近、キャンプ場でも見かける場面が増えました。何と言うか、オーラがあるというか、やはり他のテント、タープと異なる独特な雰囲気があります。今回は、やっと試し張りが出来た「ヒルバーグ タープ10 XP」を紹介したいと思います。
ヒルバーグ HILLEBERG について
ヒルバーグは、1971年に当時森林管理官をしていたBo Hilleberg氏と妻のRenateさんの2人で、スウェーデンでスタートしたブランドです。屈強な特殊生地を使用して作られるテント・タープ。現在では欧州のみでなく、世界中、もちろん日本でも大人気です。
ヒルバーグの特徴として、優れた耐水性能を持った素材で出来ています。湿気の多い日本で使用するのに、とても適しています。加水分解が発生して、なくなくテントを処分するなどの心配が少ないです。耐久性能も優れているので、引き裂き、破れにも強いです。日本ではA&Fさんが代理店契約していてヒルバーグの商品を販売しています。
タープ10 XPについて
ヒルバーグで販売されているタープは全部で5種類です。まず生地の2種類あります。UL(ウルトラライト)という軽量に特化した生地。そしてXP(エクスペディション)という耐久性に特化した生地です。次に大きさが異なる3種類があり、最も小型のタープ5。このサイズだけUL専用になります。中型のタープ10。大型のタープ20。以上、合計5種類です。
タープ10XPは、1人~3人位が広々と快適に過ごせる大きさだと思います。ULと比べれば重いですが、十分軽量で持ち運びも楽です。ガイラインはランナー付きで、最初から8か所ループ部分に組付けられています。ポールは別売りになります。
スペック
- サイズ:3.5×2.9m
- 生地:70D High Tenacity Ripstop Nylon
- 処理:両面100%シリコン加工(合計3レイヤー)
- 重量:77g/㎡
- 耐水圧:5500mm(ISO 811)
- 総重量:1kg(収納袋はタープに付属)
- 収納サイズ:約23×26.5cm
- 生産国:エストニア
- 価格:35,200円
素材
ケルロンSPという特殊加工された素材が使用されています。その中でもタープ10XPはケルロン2500という上位の物が使われています。引裂き強度は、min.25kg(ISO13937-4)この値がよく分かりませんがナイロンとしては驚異的だそうです。実際、見た目も触った感じも、明らかに他メーカーの物と違います。強度が高いのが知識が無くても分かります。
設営
設営は通常のタープと変わりません。タープを広げ、ポールを立ち上げ、ガイラインが最初から取り付けてあるので、先端を、もやい結びしてペグダウンし、ランナーで調整すれば完了です。15分もかからないと思います。写真は前方210m、後方124mのポール高で設営。(ポールとペグは別売)
ヒルバーグ タープポール 2.0について
ヒルバーグで発売している純正ポール。ヒルバーグタープ専用に設計されたポールです。2セクションのタープポール。両端からスライドし、124 cmから210 cmまで5 cmずつ拡張できます。先端がねじ式になっており使用時と収納時で切り替えて使用します。高密度アルミ素材、DAC社製です。
まとめ
購入する前は少しオーバースペックかなとも思いましたが、やはりヒルバーグ。重圧感が違います。一見、単色のシンプルなタープかと思いますが、間近で見る設営したタープ10XPはカッコいいの一言です。人気なのも納得です。高価ではありますが加水分解にも強く、素材も並外れた強靭さを誇っています。長い目で見れば経済的なのかもしれません。
もう私の中でお気に入り上位のキャンプ道具になっていますが、今後、使い倒して長所、短所を確認していきたいと思います。
以上、「レビュー ヒルバーグ タープ10 XP」でした。