レビュー ARCTERYX ZETA SL JACKET & THORIUM AR HOODY タウンユースにも強い、大人のアウトドアウェアー!

こんにちは。シンプルなのに圧倒的な存在感。そんな男性に私はなりたい。楽です。

見た感じ、どこにでも売ってそうなシンプルな衣服。でも値札を見てビックリ!想定以上に高額。何の知識もない私が、このブランドのアイテムを手に取った最初の印象でした。

店員さんが入荷するとすぐ売れてしまう程の人気だと言う。そこまで言うなら試着しましょうということで着てみました。なるほど。何故か解らないがしっくりくる。違うアイテムも着てみました。うん。これも自分の中でしっくりくる。結果、最終的に2着お買い上げです。

着用していくうちに、このしっくりくる理由が解ってきました。このシンプルで無駄の無いデザインがとてもいい。シンプル故に着る人を選ばず、どんな人でもある程度着こなせてしまう。そんなありそうで中々無い服。それが今回、紹介させていただく、アークテリクスのジャケットです。シンプルを強調してしまいましたが、実は計算しつくされたデザインと高性能な素材で作られています。着用していくうちに、この服の並々ならぬオーラを実感します。

今回は私が所有する、「ARCTERYX ZETA SL JACKET & THORIUM AR HOODY」をレビューします!大人の男性が着るにふさわしいアウトドアウェアです。

目次

ARCTERYX アークテリクスについて

最初は1989年にカナダにあるブリティッシュコロンビア州、ノースバンクーバーで、ハーネス製造メーカー、会社名ロックソリッドとして、登山者のデイブ・レーンが設立します。その3年後に同じく登山者のジェレミー・ガードが加わり、1992年、今の社名であるArc’teryxに変更します。

アークテリクスといえば始祖鳥のロゴマーク。なぜ始祖鳥にしたかというと、始祖鳥は今までなかった翼を持って新しい世界に進んだ初めての生物。その始祖鳥のように常に進化を目指して、最高の製品を作るということでロゴマークに採用したそうです。

日本ではアメアスポーツジャパン株式会社さんが国内総輸入元で、1998年頃にビームスさんがバックパックのアロー22を取り扱ったのが初めて。それから瞬く間に人気になり正規販売店さんの他にも、直営店も10店舗、全国に展開されています。

ARCTERYX ZETA SL JACKET

まず手に取った時、あまりの軽さに驚かれると思います。Ⅿサイズの重さは305g。約リンゴ1個の重さです。次に値札を見てビックリ。44,000円(税込)!こんなペラッペラなのにマジか!と思うのが殆どの方の反応だと思います。しかーし、アークテリクスさんは、ただやみくもにペラペラな服を作ってる訳ではありません!

品名に入っている『SL』。これはSuper Lightの略で、機能性としてあえて軽量化を追及しているんです。ゴアテックスという生地をご存じでしょうか?外側からの雨や水は通さないけど、内側からの汗は外に逃げる防水でありながら透湿性のある生地です。このゴアテックスの中でも、軽量さが特徴のGORE-TEX PACLITE PLUSという特殊生地を採用しています。ゴアテックスは基本的に「表地・メンブレン(膜)・裏地」の3層構造ですが、GORE-TEX PACLITEは裏地の替わりにメンブレンに特殊なコーティングを施し軽量化しています。またコーティング面は凹凸状の耐摩耗加工が施されており、肌に付きづらく快適な着心地を実現しています。

ジッパーは全て止水シッパーを採用。雨水を完全に防ぎます。ジッパー付きポケットがサイドに2箇所あります。普通のレインウェアーに見えますがテクノロジーの塊といってもいいジャケットなんです!このジャケットですが、去年で廃盤になりましたが、後継としてベータ ジャケット というモデルが発売されています。

機能性の話しはここまでで、次は私個人の主観です。まず特筆すべきはデザイン。着用した時のシルエットが完璧です。これは緻密に計算された立体裁断によるもの。動きやすさ、着心地の他、デザイン性も向上させくれてています。

やや細身のシルエットがシンプルなだけに引き立ち、着用者の体型を上手くフォローする感じです。ゴアテックス生地に関してですが、暑い時は上手く湿気を外に逃がしてくれているようで不快感は無く、寒い時も冷気をシャットアウトしてくれるので薄手ですが結構暖かいです。雨天時の着用も、もちろん問題ありません。

ARCTERYX  THORIUM AR HOODY 

わずかな重量で高い保温性を発揮するために良質なヨーロピアングースダウンを使用。600~700フィルパワーが良質ダウン、700フィルパワー以上は高品質ダウンといわれていますが、このダウンは750でとても超高次元なダウンジャケットなんです。

また独特な機能としてダウンコンポジットマッピングという構造を用いています。湿気のこもりやすいエリアともっとも保温したいエリアを、それぞれで素材を分けて作成する構造で襟、袖口、脇下は優れた速乾性、通気性を兼ね備える素材を使用して、保温が必要な袖と胴部分にはダウンを使用。この構造で通常劣化が早い部分を補い、長く使用出来るアイテムになっています。

表地は独特の風合いをもつアラト™30ナイロンを採用。摩耗に強く軽量素材で、DWR加工を施してあるためダウンジャケット最大の弱点である水もしっかり弾きます。No Slip Zip™が採用されています。メインジッパーの襟付近に突起が施されているため、勝手に開くことはありません。2つのジッパーポケットが設けられているほか、スタッフサック付きの内ポケットが付いています。

私個人の主観です。こちらもデザインが素晴らしい!一般的にダウンジャケットは防寒性を優先してデザインはお座なりになりがちですが、このダウンジャケットはスタイリッシュ!細身のシルエットでもっさりしてません。ダウンジャケット特有の太って見える、子供っぽく見えるという点を、このジャケットは上手く解消している感じです。誰もがそれなりに格好良く着こなせるジャケットだと思います。

防寒性能も高いと思います。真冬でもフリース等、中厚のインナーを1枚着れば関東圏で街中であれば問題なく過ごせると思います。着心地も良いです。人間工学に基づいて造られてるので、すこぶる動きやすい。重量もⅯサイズで492g。パンパンにダウンが入っていますが軽量です。低価格な物だと縫製があまく中のダウンが出てくるなんて事もありますが、このジャケットは縫製がしっかりしていて皆無です。気になるお値段は定価39,600円税込みです。

着用画像

サイズS着用者は、身長170cm、体重63㎏、です。

日本サイズで若干大き目のM位だと思います

ZETA SL JACKET

THORIUM AR HOODY

まとめ

優れた機能性、デザインから今ではアウトドア系の方以外に、普通に街中で着ている人を見かけるようになりました。またシンプルでムダな部分が無い衣服としてミニマリストの方からも人気みたいです。今ではアウトドアブランドにも関わらず各方面から注目されているアークテリクス。

このようになった理由は、機能性、デザイン性、シンプル性が上手く融合され、その全てが高次元で纏まっているからだと思います。どんな年齢、体型、性別でも一応に着こなせて、気持ち良く快適に過ごせる。そんな素晴らしいアイテムです。

一見目立たないが、内に秘めた性能。小さい部分にも拘った間違いないモノづくりも我々、日本人に人気がでる理由だと思います。

以上、『レビュー ARCTERYX ZETA SL JACKET & THORIUM AR HOODY』でした。 

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