レビュー Harley-Davidson X350 自由を感じる為の新しい相棒

こんにちは。此処ではない何処かへ。楽です。

無事納車して3カ月程が経過。走行距離800km。レビューといっても、私、このバイクが初めての車体であります。詳細な評論、他バイクと比べた点等は、ベテランライダーさんにお任せして、当ブログでは、免許を取得したばかりの超初心者中年男性が、このバイクを選んだ理由と、実際に乗ってみて感じた点を、書いていきたいと思います。

目次

Harley-Davidson X350について

ハーレーダビッドソンが、小中排気量のバイクへ進出するにあたり、投入されたモデルがX350です。ベース車はイタリア企業のベネリ302S。このバイクを米国企業のハーレーダビッドソンが外装とエンジン特性を変更し、生産はベネリをグループ傘下に置く、中国企業であるQJ(銭江)モーターサイクルがしています。

まず中国で発売され、次にオーストラリア、そして2023年10月に日本発売開始となりました。発売時は中型免許で乗れるハーレーとして、バイク専門メディア以外でも取り上げられ話題になりました。もうひとつ注目を集めたのはリーズナブルな価格。車両価格699,800円という予想を下回る価格設定で、ユーザーを驚かせました。

ハーレーといえば、空冷大排気量Vツインですが、X350は水冷並列2気筒DOHC4バルブエンジン。ベース車が別メーカーの車体なので、今までのハーレーとは全く違うバイクになっています。

車両に関する詳細なスペックは、こちらをご覧下さい。

X350を購入した理由

私がこのバイクを買った1番の理由は、デザインです。トラッカースタイルの車体で、フラットトラックレースと呼ばれるレースを中心に活躍していたモデル「XR750」を意識して造られたデザイン。

もう30年近く前になると思いますが、The REAL McCOY’Sというミリタリーウェアやバイカーファッション、ワークウェアを提供するブランドがあるのですが、カタログにXR750が掲載されていて、こんなカッコいいバイクがあるのかと衝撃を受けたのを今でも覚えています

初めてこのバイクを見て、デザインだけで購入しようと思いました。ぶっちゃけますとXR750はカッコいいと思いますが、ハーレーというブランド、空冷Vツインに特別な思い入れは無く、X350のようなデザインであれば、他メーカーでも購入していたと思います。

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後は、気軽に楽しく乗れること。会社に行く時、近くの定食屋に行く時、少し離れたお気に入りの高台に気晴らしに行く時。普段の足として、気を張らずに乗れるバイクが欲しかったのです。

コンパクトで足つきもよく、とても扱い易い車体。大柄な方は、少し乗った時に小さく感じるかもしれませんが、日本人平均身長体重の私には、大きくも小さくもなく、個人的には正に丁度いい車体でした。

ガチガチのバイクウエアーで全身固めて乗るのではなく、日常で着ている、スゥエット、ジーンズ、ワークブーツ等々、普段の私の好きな恰好で、気合い入れないで乗車出来る雰囲気を持っているのも、良いと感じた点です。

乗ってみて

走行前

まず乗り始める準備が楽です。バイクで出掛けようと思った時、サクッと乗る事が出来ます。コンパクトで低い車体で小回りもききますので、駐車場から苦労せず発進出来ます。教習車しか知らない私ですが、CB400SFより全然楽ちんです。バイク出すの面倒くさいなーという事は、今まで感じた事が無いです。

走行

運転してみてですが、レスポンス良くサクサク走ってくれます。初心者の私でも、他の車両に合わせて流れに乗って運転が出来ます。とても扱いやすいバイクだと思います。教習車は運転している時に若干の必死さがあったのですが、このバイクは初めて乗った時からそういう感覚はありません。

走行性能は、初心者の私には十分過ぎる程で、加速、安定性等は全く問題を感じません。もちろん無茶な運転はしませんし、峠をせめるという事はしないんですが、普通に乗る分には十分な走行性能だと思います。

市街地

足つきの良さと軽いクラッチレバーで、街乗りは非常に楽です。小柄な車体で小回りも利くんで、ストレスなく普段使い出来るバイクだと思います。

長距離

2時間程、連続運転した時、それ程、疲れは感じませんでしが、少しお尻が痛くなりました。シートは少し硬めだと思います。

気になった点

事前に調べ、全て納得して購入したので、個人的に大きな問題ではありませんが、随所にコストカットを図る為、省略された箇所が存在します。

70万円以下という価格を実現する為に、メーカーさんは本当に努力なさったと思います。価格を上げれば当然よい物が出来ますが、決められた条件の中で省かざるえない部分も発生すると思います。

ステッカーが未塗装

これが最も気になった点です。ステッカーが貼られた後の処理がされていません。通常、クリア塗装され仕上げになるのですが、ステッカーが、ただ貼られただけです。保護層がないので、キズもつきやすく、剥がれ、色褪せも心配です。何より見た目がステッカーだけ浮いた感じがして、よろしくありません。せっかくカッコいいデザインのステッカーなので、この部分は金額が上がっても処理はしてほしかったと個人的に思います。

シフトインジケーターが未装備

今のバイクは搭載されているのが普通らしいですが、X350は非搭載です。何速で走行しているかが表示されません。最初は確かにあった方がいいと感じましたが、運転に慣れてくると必要性はあまり感じなくなりました。エンジン音と回転数と速度で初心者の私でも大体把握出来ます。今現在は無くても、それほど問題を感じません。どうしても必要な方は社外品を後付けすることが可能です。

燃料計が未装備

ガソリンメーターがありません。現在どの位の燃料があるのか一目で把握出来ません。これに関しては、実際乗ってから不便を感じていません。残り3.5Lでガソリンランプが点灯します。私のX350は約1L/20km走ります。ランプが点灯して70km程走行可能です。点灯してから早めに給油しています。タンク容量は13.5Lです。満タンにして約200km走ったらランプが点灯する計算です。100kmで半分。切りが良い数字なので残量が把握し易いです。トリップメーターもあるので、こちらでの管理も可能です。

まとめ

一目惚れして勢いで免許を取り、他車種も考えず一択で買いましたが、このバイクを購入して非常に満足しています。私にとっては理想の単車です。

言ってしまえば移動手段としてのアイテムですが、風を感じてバイクと一体化して疾走する爽快感は何物にも代え難い物があります。自分好みのカスタムが比較的容易に出来て、所有感を満たすとともに何とも言えない愛着が沸いてきます。思っていた以上に、このバイク、X350がある日常はとても良いです。

以上、「レビュー Harley-Davidson X350」でした。

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